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2016年11月25日 (金)

Staff 平成22(2010)年度

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藤澤光治 Koji FUJISAWA@岐阜高専建築学科











c0028578_1655412.jpg岩田卓也 Takuya IWATA@岐阜高専建築学科











c0028578_1657646.jpg加藤未知麻 Michima KATO@岐阜高専建築学科











c0028578_1533856.jpg佐古彩香 Ayaka SAKO
+School‐地域規模の子育てと地域再生を促す小学校の提案‐
*設計目的*
現在日本では核家族化や少子高齢化が進んでおり、児童のいる世帯の4分の3以上が核家族である。また、親の共働きも増加しているため、一人で過ごす児童が多くなっていると考えられる。本来児童は、住民との関わりあいの中で様々な刺激を受け成長していくことが望ましい。しかし共働きの増加により親の行事への不参加が増え児童と地域住民との関わりも薄まっている傾向にあると思われる。本設計ではJR岐阜駅周辺の問屋町の空き店舗部分を計画対象とし児童や教師だけでなく、地域規模の子育てと地域再生を促すための小学校を設計する。
*計画対象地の概要*
岐阜市の核家族世帯数は近年大きく増加している。3世帯が同居している世帯は全体の11.2%で核家族化が急速に進む地域の1つである。一方、JR岐阜駅周辺では商業家族の低迷や居住人口も減少など、衰退現象が顕著となっている。その中でも、計画対象地であるJR岐阜駅周辺の問屋町は、戦後の地域経済を支えてきたが、今では当時の賑わいはない。
*計画概要*
設計のメインテーマを「街に溢れ出す活動的な空間」とした。小学校のような活動的な場が問屋町の未知やアーケードに溢れ出すことで、問屋町の広い範囲で児童と問屋町の住民・地域住民との交流の場が展開されると考えた。
*設計概要*
本設計ではチャーター・スクールの制度を導入する。低学年は空間に慣れるため、授業をほぼ1つの教室空間で完成させる、日本の小学校でよくみられる総合教室型とし、中・高学年は自分で時間割を組み、教科ごとの教室へ移動し教員がサポートしながら学習を行う。裁縫やものづくりなどは問屋町の人や地域住民と協働し、地域住民を学校教育へは巻き込む。また学校の中に住宅を設ける。ここでいう住宅とは、問屋町の住民、地域住民の住むところであり、住宅にいつでも子どもたちが泊まれるようにすることで、核家族による子育ての人手不足や薄まった児童と地域住民の関係を解消する役割を持つ。
(文責:浅井彩香)



c0028578_15332646.jpg野原麻由 Mayu NOHARA
Region with Attachment -地域住民と子どもの居場所となる交流の場-*設計目的*
現代の日本では、子どもたちの屋内遊びが増加し、遊びの内容に偏りが見られる。
最近では学習塾に通う小学生が増え、親の迎えを待つ子どもたちの姿も増えている。また、子どもたちが習い事で多忙なため、地域との交流が少なくなっていくことに寂しさを感じているお年寄りも見受けられる。
一方で「誰でも気軽に立ち寄ることのできる場所」「思い思いに過ごすことのできる場所」「地域の日常的な居場所」を大人たちが地域に求めている現状もある。
本設計では、地域の人々の拠点となる居場所を作ることで地域の子育て力を増し、子どもたちの居場所をも見出していくものである。人とのふれあいを通じ、地域が愛着ある特別な場所になっていくことを期待する。
*計画対象地の概要*
岐阜県岐阜市の真ん中に位置するこの敷地の周辺には、厚見小学校や厚見中学校など、厚八グラウンド、境川がある。昔から代々この地に住んでいる家族が多いことや、一小一中制をとっていることが厚見地区の特徴である
*計画概要*
放課後の子どもたちの居場所を作るために、地域の大人たちを巻き込むことが出来れば子供たちを地域で育てることに繋がると考え、「地域住民の居場所となる交流の場」を設計することとした。
*設計概要*
設計の手順としては、まず大人と子供の関係が生まれやすい機能を挙げた。その機能を組みかえ配置することで、さまざまな関係性が生まれると考えた。
作り方は、敷地のもつ方向性を尊重し、既存建物である倉庫の柱ピッチを土地の記憶として残した。4500mmをモデュールとした柱を立てた。機能の入った球体を組み込み全体のボリュームから削りとることで切り取られた部分に空間ができる。
本設計によってさまざなま活動が行われることで幅広い年代の地域住民が楽しむことができ、子どもを地域で育てることにつながり、地域の日常的な居場所となることを期待する。
(文責:西川瑠奈)





c0028578_15341964.jpg岩田琴美 Kotomi IWATA
倉庫におけるコンバージョン事例の実態とその評価-岐阜市とその近郊におけるケーススタディー-
*本研究の目的・背景*
伝統産業の衰退、産業構造の変化などから、機能、空間としての産業施設の需要は減少し、それに伴い倉庫も役目を終えることとなる。一方、既存建築を再生・活用するコンバージョンという手法が注目され、倉庫を活用した事例が見られる。本研究では岐阜市およびその近郊における倉庫を対象とし、コンバージョンを行う際の留意点、改修方法の一端を明らかにすることを目的とする。
*調査方法*
 文献調査で、産業施設の事例を収集、整理し、本調査では、現用途、前用途の異なる5事例でヒアリング調査を行った。
*まとめ*
 本研究の結果、以下の知見が得られた。
1)内部空間の改善が重視されている、傾向がうかがえる。
2)倉庫を改修する際は、1)に加えて老朽化した外壁の回収も必要と思われる。
3)蔵を改修する際には、思い出入口扉に対する検討も必要と思われる。
4)改修を進めていくうちに追加改修の必要な箇所が発生する可能性がある。
(文責:植田宏貴)


c0028578_1533439.jpg野村彩弥加 Sayaka NOMURA
ワークスペースを有する小学校の活動実態と空間的特徴の関わり―岐阜市立岐阜小学校におけるケーススタディ―
*研究目的*
 ワークスペース(以下WS)がクラスルーム(以下CR)に隣接している岐阜市立岐阜小学校において、活動場所とその内容を記録し、小学校のWS・CRとその周辺環境の建築計画に関わる知見を得ること目的とする。
*研究方法*
 10分ごとの行為、集団、滞在場所を平面図上に記録する行動観察を行う。調査結果と撮影された写真から、授業時間・休み時間の活動実態と空間的特徴の関わりについて分析・考察する。
*結果・分析*
 授業時間の活動展開では、一斉授業・グループ活動・個人活動に分類することができ、学習科目や用途により使い分けがされていた。休み時間では、WSにて複数人で遊んだり勉強する姿が見られ、メディアスペースでは異学年が混在しており交流も見られた。晴天時には屋外の活動が多く、いくつかのグループを形成しており異学年との混合グループもあった。
 WSは単独で使用されることは少なく、CRと併用・連動させることによりCRの補助的な役割を果たしている。また、個人作業の場所とするかグループ活動の場として利用するかは教科によって異なることが分かった。CR・WS周辺では同学年交流、メディアスペース・屋外では異学年交流が見られることが明らかになった。
 本研究では調査データが少ない中まとめたため、児童の活動を把握することは難しい。そのため今後も継続して調査をし、利用者の空間に対する印象と利用の関わり、設計者の設計意図と使われ方の違いについても調査・分析することが望ましい。
(文責:川地成美)




c0028578_15343373.jpg坂翔太 Shota SAKA
S 保育園における年齢別保育の生活・空間的特性
*研究目的*
 園舎の建て替えとともに年齢別保育から異年齢保育に移行するS保育園を対象とし、建て替え前の状況を記録・分析することにより、S保育園における年齢別保育の生活・空間的特性を明らかにすることを目的とする。
*研究方法*
[予備調査] S保育園の保育活動や保育者の意見を把握するためにヒアリングおよびアンケート調査を行う。
[本調査①] クラス全体の活動実態を10分毎に記録する。
[本調査②] 園児1人1人を追跡し1分毎に場所・行為・集団を記録する。
*結果・考察*
 1~2歳児は様々な活動において、保育士が先に活動の準備を行い、別の保育士が園児と一緒にお遊戯をする等をしており、保育士が複数名必要となる。
 1~2歳児は保育活動の切り替え時に保育室空間を半分ずつに使い分けるため、場所を使い分ける空間要素が重要だと考えられる。
 1~2歳児は保育室全体や押入の床面が生活の中心であり、机や椅子は食事や工作などに使う。3~5歳児は机と椅子が生活の中心である。
(文責:福地貴文) 

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