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2016年11月25日 (金)

Staff 平成24(2012)年度

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岩田卓也 Takuya IWATA@岐阜高専建築学科


異年齢保育実施園の生活実態からみた保育方針に応じた空間的特性-異年齢保育に求められる空間の在り方について-

*研究目的*
地域コミュニティの衰退、少子化により多様な年齢集団で過ごす機会が失われつつある。そのため、異年齢間の交流を通して多様な人間関係や集団形成の体験、遊びと生活の知識・技能に対するより良い遊びを得ようとする異年齢保育が近年注目されている。本研究では、異年齢保育実施園の保育方針について分類・整理した上で、保育方針に応じた空間的特性について考察する。

*調査方法*
①異年齢保育の保育方針や保育空間の特徴が異なる5園を既住研究や文献から選定し、行動観察調査を行った。②年齢別保育から異年齢保育へと移行するために園舎を建て替えたSW園に着目し、2011年4月から12月にかけて計9回の調査を行った。
①②ともに登園から降園までの活動内容、空間の使用状況、保育方針や異年齢集団の様子について観察およびヒアリングにより記録した。

*まとめ*
異年齢間の助け合いを重視する場合、①一人ひとりが他人を理解し人間関係を深められるようクラスを少人数にすること、②午睡や着替えといった「生活」を異年齢で共に行うことが重要である。1クラスを少人数編成にすることが他者に対する深い理解に繋がるが、遊びの質を高めるには多人数での遊びも必要であり、各年齢の発達保障の懸念もあるために少人数にできない場合もある。
異年齢間の助け合いを重視しない保育方針においては、異年齢で混ざった遊びを主体とするか、同年齢での遊びを重視するかによって適切なクラス規模や空間の設えが異なる。(文責 渡辺倫子)





c0028578_11342680.jpg福地貴文 Takahumi HUKUCHI@岐阜高専建築学科

自作固定遊具を用いた幼児の遊び行動におけるリスクの抽出

*研究目的*
近年、固定遊具を中心とした遊び環境の安全性が問われており、リスクとハザードを除去する動きが高まっている。このままでは幼児が遊びから危険管理能力を身に着けられず、挑戦意欲も衰える恐れがある。本研究では固定遊具におけるリスクを具体的に抽出し、道具製作におけるリスク設置の目安やハザードの発生条件を明らかにしたい。
*研究方法*
本研究では、O保育園実験対象に選定し、実験対象に選定し、自作した固定遊具で遊ぶ幼児を対象とした2回×2の計4回の行動観察実験を行う。得られたデータとあらかじめ予測した遊び行為を比較し、幼児の遊び環境においてリスクにつながる行為、環境を分析する。
*まとめ*
自らの判断でリスクを選択する姿や何度も挑戦する姿から、適切なリスク設置は幼児自身の危機管理能力や挑戦意識を育てるにあたって必要な環境であるということを確認できた。(文責 武田恭典)


c0028578_11321484.jpg荒川誠 Makoto ARAKAWA






c0028578_11294382.jpg大橋誠 Makoto Ohashi





c0028578_11312420.jpg石田昭彦 Akihiko ISHIDA 

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